ポルトガル・シントラの観光スポットとして知られる「レガレイラ宮殿(Quinta da Regaleira)」。近くにたたずむ明るくカラフルなペーナ宮殿とは対照的に、「ドラクエの世界観みたい」「井戸や洞窟の迷宮感がすごい」と神秘的な様子です。
今回はユーラシア大陸最西端の地であるロカ岬へ行った帰りに、ついでにシントラ観光にも訪れたので、レガレイラ宮殿の行き方、チケット購入方法、見どころなどをご紹介します。

世界遺産「シントラの文化的景観」を代表する観光スポットで、日帰り旅行でも人気あり!
ぜひ訪れていただきたい場所です。
この記事のポイント!
- レガレイラ宮殿の見どころと基本情報
- レガレイラ宮殿の交通アクセスが分かる
レガレイラ宮殿の基本情報
レガレイラ宮殿とは?

レガレイラ宮殿(Quinta da Regaleira)は、ポルトガルのシントラにある不思議な雰囲気漂う屋敷と庭園の複合施設です。1900年代初頭に裕福な貴族アントニオ・アウグスト・カルヴァーリョ・モンテイロが建て、イタリア人建築家ルイジ・マニーニが設計を担当しました。
建物はポルトガルらしいマヌエリーノ様式を基盤に、ゴシックやルネサンスの要素も混ざり合った独特のデザイン。さらに庭園は、井戸、塔、小さな礼拝堂まで備えており、訪れる人を「迷宮探検」に誘います。

宮殿というから王室の建物かと思ったら、貴族が建てたものだったんですね!それにしても立派です!
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | レガレイラ宮殿 Quinta da Regaleira |
営業時間 | 10:00~17:30 |
住所 | 2710-567 Sintra, ポルトガル |
入場料 | €15 |
公式サイト | https://www.regaleira.pt/pt/ |
レガレイラ宮殿はどこにある?
レガレイラ宮殿があるのは、ポルトガルの首都リスボンから電車で約40分の街「シントラ」。シントラ駅からは徒歩でも行けなくはないのですが、バスやタクシーを利用してアクセスするのが便利です。

帰りのバスの時間を過ぎてしまったので、徒歩で帰りましたが舗装された道で問題なかったです。
レガレイラ宮殿のチケットは事前予約必須?

結論から言うと、レガレイラ宮殿のチケットは当日購入でも問題ないでしょう。
近くのペーナ宮殿は人気観光地なので事前購入必須といった感じでしたが、レガレイラ宮殿は敷地内に井戸や礼拝堂、建物などいくつかスポットが点在しているので、比較的入りやすいです。
とはいえ、中に入ってみると井戸は長蛇の列になっているので、朝の早い時間に訪れる方がよいかもしれません。また、ほとんどの場合当日購入でも問題ないようなのですが、私の訪れたタイミングでは混雑しており1時間後のチケットしか買えませんでした。
klookでは、リスボン発のシントラの2つの宮殿を巡るガイドツアーも用意しているようなので、そちらは日帰りスケジュールで時間もうまく管理されているので効率的に回りたい方にはおすすめです。
レガレイラ宮殿への行き方
リスボンからまず近郊列車でシントラへ向かい、その後バスで移動するのが一般的なルートです。ここでは、実際のアクセス方法を詳しくご紹介します。
近郊列車(リスボアカード)

リスボン市内からは、ポルトガル国鉄(CP)の近郊列車を利用してシントラまで向かいます。
- 出発駅:リスボン中心部の「ロシオ駅」・「オリエンテ駅」など
- 所要時間:約40分
- 運行頻度:おおよそ15〜20分に1本
- 料金:片道約2.3ユーロ
今回は宿泊しているホテルがブルーラインが最寄りなので、ブルーラインと接続しているSete Rios駅からシントラに向かいました!

地下鉄駅と接続している駅が利用しやすいです!
・Roma駅(グリーンライン)
・Entre Campos駅(イエローライン)
・Sete Rios駅(ブルーライン)

列車はシンプルで乗りやすく、電光掲示板にホームの案内もでているのでわかりやすいかと思います。今回は08:30発シントラ行なので2番線です。
改札を通れば自由席。窓から郊外の景色を眺めながら、あっという間にシントラへ到着します。
巡回バス(クレカOK)

シントラ駅に着いたら、まずは改札出て右手方向に進みバス乗り場へ。
シントラの観光名所である各宮殿を順繰りと回ってくれる巡回バスがあるので、そちらでレガレイラ宮殿に向かうのが分かりやすいです。巡回バスは1日周遊チケットのみですが、クレジットカード決済もできて便利です。

Uberで行こうと思っていたのですが、昼過ぎの時間は全くマッチせず諦めてバスで行くことにしました!
レガレイラ宮殿への入場

レガレイラ宮殿に到着したら、いよいよ入場です。ここで押さえておきたいポイントをまとめました。
チケットを手に入れる
- 事前予約済みの場合:オンラインで購入したQRコードや印刷したチケットを、入り口のゲートで提示
- 当日購入の場合:宮殿または公園入り口のチケット窓口で購入
入場ゲートの流れ
- チケット確認
- 敷地内部への案内
混雑時は列に並ぶことになりますが、朝イチや午後の遅めの時間帯は比較的空いています。敷地に入ったら真っ先に井戸を目指してください(めっちゃ並びます!)。

30分並びました。まだ短い方だったみたいです。日によってはさらに混雑するとか…
レガレイラ宮殿の見どころ
イニシエーションの井戸(死と再生の井戸)

レガレイラ宮殿といえば真っ先に名前が挙がるのが、この「イニシエーションの井戸」。深さ約27メートルの逆さの塔のような構造を持ち、内部は螺旋階段が地底へと続いています。
ですが、こちらは井戸といいつつも、水を汲む用途ではありませんでした。

「イニシエーション」とは社や宗教的な儀式における「入会儀礼」や「啓蒙のプロセス」を意味します。井戸の底に見られる石畳の模様は、フリーメイソンやテンプル騎士団や錬金術の象徴とされ、螺旋階段を下りていく体験は「死と再生」「地上から地下世界への降下と再びの上昇」といった精神的なイニシエーションを表すものと解釈されています。つまるところ秘密結社的な思想・象徴を体験として体現するための空間なんですね。
地下トンネル

庭園は小さな塔や池、洞窟が点在していて、歩くたびに新しい発見があります。先ほどのイニシエーションの井戸を最下層まで降りると、地下トンネルに通じています。地下トンネルは探検感たっぷりで、「この先はどこにつながるんだろう?」とワクワクが止まりません。
宮殿の内部

敷地の出口付近には宮殿の建物もあります。見学できる部屋は限られますが、狩猟室や喫煙室、ルネサンス風の装飾が施された部屋など、どの部屋も個性豊か。家具や壁の彫刻を眺めながら、当時のオーナー家族の暮らしを想像するのも楽しいです。
「写真じゃ伝わらない」と感じる空間の迫力があるので、ぜひ自分の目で確かめてほしいですね。
【まとめ】ロカ岬のついでにレガレイラ宮殿も!
シントラの森の中で、少し不思議な冒険感を楽しみたいなら レガレイラ宮殿は絶対外せません。特にイニシエーションの井戸は幻想的な風景を醸し出しており、結構並ぶかもしれませんが訪れたいスポットです。
ロカ岬に訪れた際にシントラ観光もついでに訪れてみてはいかがでしょうか?
Klook.com