2024年10月末、東京でも寒さが強まる中ですが、最北端の地、北海道稚内の宗谷岬を訪れました。実は稚内には、羽田からANAの直行便が出ており意外と簡単にアクセスできてしまうのです。今回は東京から稚内空港へのアクセスと、現地での宗谷岬へのアクセス、宗谷岬の観光スポットについてご紹介します。
冬場は交通手段が限られるので、この記事を読んで、冬本番の最北端の地を目指す際の参考にしてみてくださいね。
東京から稚内への行き方
当初新千歳空港まで飛行機で行ってから、空路もしくは陸路で乗り継いで行くしかないのかなと思っていましたが、よくよく調べると羽田空港から稚内空港への直行便がありました!
ANA571便(羽田⇒稚内)
直行便はANA571便で、1日1便しか飛んでいないことには注意が必要です。比較的早めに航空券を購入したので、20,770円でした。ANAツアーパックなどを利用するとホテルと航空券をお得に予約可能になるのでそちらもご参考にしていただけたらと思います。今回はあとの移動工程もあったので、ホテルと航空券は別々に購入しました。
今回は沖どめの便だったので、バスに乗って飛行機まで移動しました。時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
新幹線+特急&バス
東京⇒新函館北斗(北海道新幹線)[約4時間40分]
陸路で向かう場合は、新幹線・特急・バスを駆使して向かうのが一般的です。まずは東京から北海道新幹線で新函館北斗まで北海道の地を目指して進みます。トクだ値を利用すれば、片道約11,610円~と少々安く移動することもできます。
新函館北斗⇒札幌(特急北斗)[約3時間30分]
新函館北斗からは、県庁所在地でもある札幌を目指します。北海道は広大な面積のため、3時間30分以上時間を要しますが、約9,440円程度で移動可能です。
札幌⇒稚内(特急列車/高速バス)
札幌から稚内へは、特急列車もしくは高速バスで移動可能ですが、いずれも5時間~6時間程度要するので、こちらはどちらを選ぶかは人によりけりなところが大きいです。
稚内空港から市内への行き方(空港連絡バス)
今回はANA571便にて稚内の地に降り立ったわけですが、稚内空港には定刻5分遅れで到着しました。市街へは空港から空港連絡バスが出ており、時間がかなりタイトであり、この日もなかなか荷物が出てこず時間を過ぎてしまいました。
しかしこちらの連絡バスは、飛行機のスケジュールと接続しているので、比較的柔軟に待っていてくれました。運賃は700円で現金のみ利用可能でした。
市内から宗谷岬への行き方(宗谷バス)
(往路)稚内駅前ターミナル⇒宗谷岬
JR稚内駅の目の前のバス停「稚内駅前ターミナル」から、宗谷バスの天北宗谷岬線(中頓別・音威子府方面行き)に乗車します。バス停はGoogle mapも参照いただければと思いますが、1番乗り場からの発車です。片道50分程度の所要時間ですが、進行方向左手の席に座れば宗谷湾の雄大な景色を楽しみながら過ごすことができるのでおすすめです。
空港連絡バスは「サフィールホテル前」にも行き、今回はサフィールホテルに宿泊予定だったので本来はそちらで降りるのが便利なはずでした。
しかし、「稚内駅前ターミナル」にて降りなければ、宗谷バスに乗り継ぐことが時間的に不可能だったのでご注意ください!
【おすすめ】往復乗車券あり!
バス料金は片道1,420円ですが、日帰り旅行の場合、往復乗車券の購入もおすすめです。通常片道1,420円(往復2,840円)が往復乗車券の場合1,280円(往復2,560円)となるので、合計300円分お得になります。
稚内駅前ターミナルの待合室前には有人窓口があるので、そちらで往復乗車券の購入ができます。ただし、稚内空港から空港連絡バスで稚内駅まで移動した場合、乗り継ぎまでの時間がほとんどないので切符を購入しているうちにバスが発車してしまうリスクもあるのでご注意ください!
2人旅だったので、1人がチケットを買い、もう1人がバスの列で待つ形にしましたが、なんとか乗車前までに切符の購入が間に合いました。
【時刻表】09:30発 or 13:30発のバスに乗車を
宗谷岬で宿泊せずに日帰り観光する場合、稚内駅前ターミナルを9:30もしくは13:30に出発するバスに乗る必要があります。宗谷バスは運行本数が限られており、宗谷岬から稚内に戻れる帰りのバスの最終時刻が15:20となっているのです。
冬場は昼食が食べれるお店も冬季休業に入っていることが多いので、個人的には13:30発のバスに乗車して、1時間ほど宗谷岬で写真を撮って帰るくらいで十分だと思います。
宗谷バスの公式サイトより最新の時刻表を確認することが可能ですのでご確認ください。参考までに2024年8月改正時点の時刻表の一部を載せておきます。赤字の便が推奨です!
稚内駅前ターミナル発 | 宗谷岬着 |
---|---|
09:30 | 10:20 |
13:30 | 14:20 |
16:12 | 17:02 ※帰りのバスなし |
19:30 | 20:20 ※帰りのバスなし |
宗谷岬発 | 稚内駅前ターミナル着 |
---|---|
07:21 | 08:26 |
08:44 | 09:46 |
11:04 | 12:04 |
15:20 | 16:18 |
(往路)宗谷岬⇒稚内駅前ターミナル
帰りは行きと逆方向で、反対車線の宗谷岬公園休憩所の前にある「宗谷岬」バス停から乗車します。外国人観光客を中心にバスが混むので、帰りの時間よりも若干早めにバスに並んでおくのがよいかもしれません。なんといっても片道50分ずっと立ちっぱなしは大変なので…。
【夏季限定】稚内空港から宗谷岬への行き方(てっぺんアクティブバス)
今回訪れたのは冬場でしたが、夏場の期間はてっぺんアクティブバスという空港から直接宗谷岬に向かうことができる観光バスが企画されています。今回訪れたのは10月31日だったので、既にてっぺんアクティブバスは運行されていませんでした。2024年は6月1日~9月30日までの運行だったようです。
市内と宗谷岬が空港をはさんで正反対の方向なので、正直なところ市内をはさんで宗谷岬にアクセスするのは時間的にはロスが大きいので、空港から直接宗谷岬への行くことができるこちらのバスはとても良いと思います。お値段も空港から宗谷岬にかけて1,500円で行けるのでそこまで高くありません。
詳細は公式サイトをご参照ください。
宗谷岬のおすすめ観光スポット5選
ここまで宗谷岬へのアクセス方法を中心にご紹介してきましたが、お待たせしました、観光スポットをピックアップしてご紹介します。どこも歩いて行けるところばかりなのでバスが来るまでの散策の時間にぴったりです。
日本最北端の地の碑
宗谷岬に行ったら欠かすことができないのは、やはり日本最北端の地の碑です。意外とこじんまりしてる感じではあるものの、最北の地に訪れた記念にぜひ写真撮影をおすすめします!風が強いので、海にものが飛ばされないようにご注意ください。
間宮林蔵の立像
日本最北端の地の碑の前には、間宮海峡を発見し蝦夷地で数々の業績を残した間宮林蔵の立像も立っています。像自体がなんだか横を向いているような気がするなと思っていたのですが、樺太へ渡る決意を秘めはるか樺太を望見しているとのことでした!
柏屋で日本最北端証明書
続いてご紹介するのはお土産屋さんの柏屋です。宗谷岬にちなんだお土産が並んでいますが、やはり外せないのは日本最北端到着証明書です!わずか100円で発行可能なので是非記念にもらっておきたいところです。購入日と時間も印字していただけます。
流氷館
また、柏屋の中には流氷館という、本物の流氷が展示されているエリアもあります!氷を展示しているので結構寒いのですが、間近で流氷を観察できるのでお時間があればぜひ見てみください。
宗谷岬公園
階段やスロープで内陸の丘の方に上がっていくと宗谷岬公園があります。園内には日本の灯台50選にも選ばれた最北の宗谷岬灯台がありますが、現在はロープが張られ入れないようになっています。
ほかにも宗谷岬を一望できる大岬旧海軍望楼や各都市との物理的距離が分かる標識など多数の見どころがあるので是非ご覧ください。
まとめ★最北端の地、稚内・宗谷岬へ!
宗谷岬へのアクセスや現地の観光スポットをいくつかご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?実際に行ってみた感想としては、飛行機で東京から結構簡単に行けたので意外と近かったというのが驚きです。冬場なので現地滞在でできることは限られてはいたものの、冬本番前の少し寒いくらいのうちに日本最北端の地に足を踏み入れることができたのでよかったです。冬場に宗谷岬に行かれる際はぜひ参考にしてみてくださいね。