フィンランドでお得にお買い物する上で忘れてはならないもの、それは免税手続き!超物価の高いフィンランドでお買い物を楽しむには免税を利用しない手はありません。
今回の旅で実際に免税手続きを行なってみて、超簡単&予想以上に返金されてとってもハッピーでした!ぜひこれからフィンランドに旅行される皆さんにも免税をしてみていただきたいと思います。

2025年3月に訪れた最新の実体験をもとに免税手続きをまとめましたので、この記事を最後までご覧になり、お得にショッピングを楽しんでくださいね!
フィンランドでの免税とは?
EU加盟国以外に住んでいる旅行者が免税対象店舗で1店舗1会計で40ユーロ以上の買い物をして免税手続きをすると、税金の一部が払い戻されるという仕組みです。
最大16%の払い戻しが得られます。ただし、食品とそれ以外(物品)で税率が異なるので、食品で€40以上または物品で€40以上購入する必要があります。
購入から出国まで3ヶ月以内という制限がありますが、旅行はその期間以下であることが多いので、基本的に日本からの旅行者は対象となります。
簡単3ステップ!免税手続き
簡単にいうと以下3ステップです。
- 【店舗】免税対象店舗で一会計€40以上購入する
- 【店舗】会計時にパスポートを提示して免税書類を受け取る
- 【空港】荷物預入前に免税手続きを行う
とってもシンプルですね!一つずつ順を追ってご説明します。
STEP1【店舗】免税対象店舗で一会計€40以上購入する
- 免税対象店舗で購入すること
- 一会計で€40以上購入すること
の2点を抑える必要があります。
免税対象店舗で購入すること
免税対象店舗は、レジや店舗の入口ドア等に「TAX FREE」の表示がありますので、それでわかります。
表示がなくてよく分からない場合は、店員さんに聞いてみてもいいでしょう。

「Is tax free available here?(免税は可能ですか?)」のように聞くと確認できますよ 🙂
また、以下の店舗は免税が可能です(2025年3月現在)
マリメッコ ☆今回実際に免税しました
イッタラ
ストックマン
K-citymarket ☆今回実際に免税しました
※多くの旅行客が訪れる「ムーミンショップ」は店舗に関わらず免税不可とのことでした。
スーパーマーケットは免税ができないイメージが強いと思うのですが、なんとK-citymarketでは免税が可能です!
K-citymarketは、超大型スーパー(いわゆるハイパーマーケット)です。食料・日用品に加え、アラビアのムーミンマグやイッタラ、マリメッコなど旅行客に人気の商品も購入可能です。
ヘルシンキ中央駅などの超主要駅にはないのですが、数駅電車に乗るだけで到着するので、ぜひ訪れてみてください。ムーミンショップは免税不可なので、K-citymarketで好みのムーミングッズを見つけたら、ぜひ購入・免税することをお勧めします。
K-citymarketのお土産情報・免税については別の記事にまとめますね。
一会計で€40以上購入すること
免税を受けるには1店舗1会計あたり€40以上購入する必要があります。ただし、食品とそれ以外(物品)で税率が異なるため、食品で€40以上または物品で€40以上購入する必要があります。
マリメッコやイッタラは食品の取り扱いはないので気にする必要はないですが、前述のK-citymarketの場合は食品の取り扱いがあるので、区分ごとに€40超えているか?をご確認ください。
また、レシートが複数に分かれてしまうと免税できません。例えば、まず€35分の商品を買って、後から€5分買ったとしても、免税はできません。レシートの合算はできないからです。
※Global Blue(マリメッコ・K-citymarket)の場合
Planet(イッタラ)はレシート合算ができるとのネット情報を目にしたのですが、合算不可の想定でまとめ買いして、合算できたらラッキーくらいの気持ちでいたほうが無難かなとは思います。もし合算できたよという方いればぜひ教えてください!
加えて、金額が大きいほど免税額は増えるので、購入する際はご家族・ご友人でまとめて会計する等、割り勘などの手間が面倒でなければ、各店舗で一括で購入されることをお勧めします。

ただし、免税の返金も一括となるのでご承知おきください!
STEP2【店舗】会計時にパスポートを提示して免税書類を受け取る
- 会計時に免税を利用したい旨を伝えること
- パスポートを提示すること
- 免税書類を受け取ること
の3点がポイントです。
会計時に免税を利用したい旨を伝えること
まず、会計時にレジのスタッフに免税を利用したい旨を伝えましょう。免税したいことを伝えていないと、書類の作成や免税手続きカウンターの案内をしてくれない場合があるので、しっかりと意思表示することが大切です。

なんと言えばいいかわからない!という方は
Tax refund, please.(免税お願いします)
Could I use tax refund?(免税できますか?)
のように言えば伝わりますよ:)
パスポートを提示すること
次に、パスポートを会計時に提示する必要があるので、ショッピングの際は必ずパスポートを持っていくようにしましょう。
貴重品はホテルのセーフティーボックスに入れておく!という方はぜひショッピングの際は忘れずにお持ちくださいね。また、特に初回の免税では、免税サービスへの会員登録のためにメールアドレス・電話番号・住所を尋ねられることがあります。メールアドレスは免税の返金状況がメールで届くので、Gmailなど外国でもWi-Fiがあれば受信できるアドレスが良いでしょう。電話番号と住所は日本のものを答えればOKです。
免税書類を受け取ること
登録が完了すると、店員さんが免税書類を渡してくれますので、受け取ったら大切に保管しておきましょう。レシートと免税書類がセットになっています。
STEP3【空港】荷物預入前に免税手続きを行う
忘れてはいけないのが空港での手続き!最後にスーツケースを預け入れる前に空港で手続きをする必要があります。
免税カウンターの場所
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 1F Arrival
案内表示も出ているので迷わないと思います。
地図はこちら:
Global Blue
カウンターの向かい側にセルフ免税機が複数台設置されています。
Global BlueとPlanetどっちのカウンターに並べばいいの?
実は、空港には2社(2種類)のカウンターがあります。PlanetとBlobal Blueです。
購入店舗によりどちらのカウンターに行くか変わります。免税書類にも記載がありますが、お土産としてメジャーな店舗は以下です。
Global Blue 09:00~21:45 | Planet 10:00~18:00 |
---|---|
マリメッコ | イッタラ |
K-Citymarket |
フィンランドの定番土産であるマリメッコとイッタラがカウンターが分かれているところが少し面倒ですが、K-Citymarketでイッタラを購入すればGlobal Blue一箇所で済みます!
(K-Citymarketについてはこちらの記事を参照下さい)
手続に必要なもの
免税書類
店舗で渡されます。必要事項(住所・返金方法など)を記入した上でカウンターに提出します。レシートと免税書類の2枚1組ですので、剥がさないようにしましょう。
※セルフ免税機の場合は記入・提出不要でした(詳細後述)
搭乗券
※セルフ免税機ではフライト情報が分かれば問題ありませんでした(詳細後述)
未開封の購入品
※セルフ免税機では商品チェックはありませんでした(詳細後述)
パスポート
クレジットカード
返金額が振り込まれるクレジットカードです。私は支払いをしたクレジットカードにしましたが、必ずしも同じである必要はなさそうです。
セルフ免税機での手続き手順
今回は免税カウンターが営業終了している時間に手続きをする必要があったこともあり、セルフ免税機を使用しました。厳密にいうと、カウンター時が閉まっている時間は、カウンターの隣の税関窓口(端にある守衛室のような窓口)で手続するのですが、そこでセルフ免税機を使用するよう案内されました。
免税カウンターの目の前にある、こちらの機械で手続きができます。日本語も選択できます。安心して操作できました。
画面の表示に沿って進めればOKです。大まかな流れは以下です。
- 免税書類の読み込み(書類上のバーコードを読み込ませます)
- パスポートの読み込み
- フライト情報の入力(手入力だったので搭乗券である必要はありませんでした)
- クレジットカードの読み込み
最後に「Approved」という控えが出てきたら手続き完了です。
セルフ免税機でもできる?カウンターに並ぶべき?
一部のブログで「今はセルフ免税機は使えない」という情報がありましたが、2025年3月時点では無事に使用でき、しっかりと返金もされました。セルフ免税機が使えれば、長い列に並ぶことなく、カウンターが閉まっている時間でも、時短&簡単に手続きできたので、とっても便利でした!
カウンターの列形成する場所にも、セルフ免税機の案内があったので、この方法を会社としても推しているのかもしれません。並ばずにセルフ免税機(KIOSK)を使おう!という案内↓

ただし、セルフ免税機はクレジットカード返金のみですのでご留意ください。
カウンター時が閉まっている時間は、カウンターの隣の税関窓口で手続するのですが、そこで「先にセルフ免税機を使って」と案内されました。セルフ免税機から出てきたApprovedと書かれた控えを税関の窓口の方に見せると「Approvedって書いてあるからOKだよ。もう行っていいよ」と言われました。もしかしたら、免税金額が高額だった場合は、セルフ免税機での手続きの後に窓口での商品現品チェックがあるのかな?と推察しました。
一般旅行客がちょっとお土産買うくらいの金額であれば、機械で完結するのかもしれません。(いちいち全部確認していたら大変ですしね)
あくまで私の実体験ですが、Global Blue・クレジットカード返金・返金額が少額(返金額合計3,000円台)であれば、セルフ免税機での免税手続きができましたので、ご参考まで。
返金はクレジットカードか?現金か?
私はクレジットカードでの免税手続きを行いました。現金での返金も可能ですが、手数料€3が差し引かれてしまいお得感が激減するので、クレジットカードでの返金をお勧めします。
クレジットカード返金はセルフ免税機が使えるので、その点でも便利でした。
今回実際に免税手続きをしてみて発見したこと
事前にネット検索した情報と、実際に体験してみて発見したことは以下です。
- 空港でカウンターに行く必要はなく、セルフ免税機で完結した
- (カウンターに行く必要がないので)購入品が未開封かどうかのチェックはなかった
- 免税書類の提出は不要だった
- (免税書類の提出は不要だったので)免税書類に記入は不要だった
恐らく免税額が少額だったからかなと思います。とはいえ、免税は「EU出国までは開封しない」商品に対して得られる還付となるので、セルフ免税機で商品チェックがなかったとはいえ、手続き完了まで開封はしないほうがいいでしょう。
実際の返金スケジュール
私が今回実際に行った免税手続きの返金までのスケジュールは以下です。
3/8空港で免税手続きを行う
3/11Global Blueのアプリ上で手続き完了の表示になる
3/15クレジットカード会社から返金手続き完了の通知がくる
手続きの3日後には返金処理が完了し、1週間後にはクレジットカードに返金通知が来ました。とってもスピーディですね!
Global Blueはアプリがあります。アプリ上で基本情報を登録したり、返金状況の確認ができます。
画面はこんな感じです。
免税に関する注意事項
免税商品は空港で免税手続きを完了するまで開封できない
免税商品は会計後に、開封できないように袋に入れて口を「EU出国まで開封不可」と書かれたテープでしっかり塞がれます。
マリメッコは店員さんが袋詰めし、K-citymarketでは自分で袋詰めしたのち、店員さんが封をしました。


今日の夜食べようと思っていたお菓子やお惣菜は免税できませんのでご注意ください。
免税手続きはEU出国当日にしかできない
私はフライトが早朝便で、免税カウンターが閉まっている時間だったため、カウンターが開いている前日夜に免税手続きを行おうと思いましたが、「出発当日でないとダメ。早すぎる」と言われてしまいました。出国まで24時間切っているのにまじかよ…
ただ、前述の通り、セルフ免税機が使えましたので、早朝でもストレスなくスムーズに手続きを行うことができました。
フィンランドの次にEU加盟国に行く場合は、その国で手続きする必要がある
私たちはヘルシンキからフランクフルトに飛び、当日中に仁川空港に向かう予定だったため、ヘルシンキが最終出国地扱い?となり、ヘルシンキで手続きできました。
出発前日の夜にカウンターを訪れた際「フランクフルトから韓国はいついくの?」と確認されたので、もしフランクフルトでストップオーバーで1泊観光していたら、ドイツで免税手続きしろと言われていた可能性はあるなと思います。
【まとめ】免税を使ってフィンランドでお買い物!
以上、フィンランドでのGlobal Blueの免税手続きをご紹介しました!早朝の便であっても、セルフ免税機で行列に並ぶことなく簡単に免税手続きができたので、非常に便利でした。
ただし、免税制度や手続きは予告なく変更される場合がありますし、税関職員の判断によって手続きが異なる場面もあろうかと思います。適宜最新の情報を探していただき、現地職員の指示に従って正しく免税手続きを行ってくださいね。