リスボンの街を歩いていると、あちこちで目にする美しいタイル装飾。アズレージョって言うんですね。
ジェロニモス修道院が激混みで、そのほかの観光名所も行列で少々具合のすぐれなかった私は、比較的並ばずに入場できるという話を聞いて、アズレージョ美術館に訪れることにしました。
今回はアズレージョ美術館の行き方やチケット購入方法などご紹介します。
この記事のポイント!
- 国立アズレージョ美術館の見どころと基本情報
- 国立アズレージョ美術館への交通アクセスを便利にする方法
⇒リスボアカードの活用

リスボアカードを使えば交通アクセスも入場料も無料です!
国立アズレージョ美術館の基本情報(営業時間・アクセス・料金)
アズレージョとは?
「アズレージョ」とは、ポルトガルやスペイン、モロッコなどで見られる装飾タイルのこと。この技法は、イスラム時代のモザイクタイルから影響を受けており、ポルトガルでも15世紀末に王マヌエル1世がセビリアやアルハンブラ宮殿を訪れた際にその美しさに感銘を受け、持ち帰ったことから広まりました。
国立アズレージョ美術館の基本情報

この美術館は、16世紀に建てられたマードレ・デ・デウス修道院の建物をそのまま利用しています。修道院内には、もともと使われていた豪華なアズレージョが数多く展示されており、その美しさに圧倒されます。
美術館では、アズレージョの歴史を時代ごとに追いながら、その技法やデザインの変遷を学ぶことができます。特に、16世紀から登場した青と黄色の連続模様タイルや、17〜18世紀の白と青の濃淡で描かれた絵画のようなアズレージョは、芸術の域に達しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | 国立アズレージョ美術館 National Tile Museum |
営業時間 | 10:00~18:00 ※月曜定休日 |
住所 | R. Me. Deus 4, 1900-312 Lisboa, ポルトガル |
入場料(一般) | €10(リスボアカードで無料) |
公式サイト | https://www.museunacionaldoazulejo.pt/ |
国立アズレージョ美術館のアクセス

リスボン市内中心部から歩いていけなくはないのですが徒歩20~30分程度かかってしまうくらいには離れた場所にあります。リスボアカードを使ってバスで近くまで向かって、国立アズレージョ美術館を目指すのがよいかと思います。
国立アズレージョ美術館のチケットを安く買う方法は?
①公式サイトで購入

国立アズレージョ美術館のチケットは公式サイトで事前購入可能です。現地購入も可能なようです。
②チケット予約サイトで購入
そこまで混雑することはないと思いますが、ハイシーズンや訪問時間によっては混む可能性もあるので、やはり事前購入の方がよいでしょう。公式サイト以外にもklookなどのチケットサイトでも販売されています。
Klook.com③リスボアカードで入場

個人入場でおすすめな方法がこちらのリスボアカードを使う方法です。
リスボアカードは時間制乗り放題の交通系ICとリスボン市内の観光施設の無料入場・割引入場がセットになったお得な旅行客向けのパスです。
私も今回、リスボアカードを使ってリスボンを巡っていたので、バスで国立アズレージョ美術館まで向かい、入り口でリスボアカードを提示して無料で入場することができました!
国立アズレージョ美術館の見どころ3選
時代に応じたアズレージョの展示

最初はイスラムの影響を受けた幾何学模様や動植物をモチーフにしたデザインから始まり、17〜18世紀には白地に青で描かれた大規模な壁画的タイルが登場。19世紀以降は彩色が豊かになり、20世紀にはモダンアート風の作品も見られ、タイルが「建築装飾」から「芸術作品」へと進化していく様子を楽しめます。
美術館の中庭

かつて修道院だった建物を利用しているため、中央には静かな中庭があります。オレンジの木や小さな噴水が配置されていて、展示室を巡った合間にひと息つくのにぴったりな眺めです。
荘厳な教会

美術館の一部は、修道院の教会堂です。内部は金色に輝くバロック様式の祭壇や、天井や壁を覆うアズレージョで豪華に装飾されていて圧倒されます。
【まとめ】国立アズレージョ美術館でアズレージョの魅力を堪能!
リスボンの国立アズレージョ美術館は、タイル好きにはたまらない場所です。その歴史や技法、デザインの変遷を学ぶことができ、また、修道院内に展示されている豪華なアズレージョの美しさに触れることができます。リスボンを訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
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