【全公開】仁川経由でヨーロッパ航空券は安くなるのか?-オーロラ観測ヨーロッパ北欧旅行のプランニングのすべて-

海外旅行ログ

ヨーロッパ行きの航空券は直行便では20万円前後、経由便を使った閑散期でも15万円前後となかなかの高額となっています。そんななかまことしやかに「韓国のソウルにある仁川国際空港を経由すると、半額近い値段でヨーロッパに行ける」という都市伝説を耳にしました。

そこで今回はテイストを変えて、2025年初の海外旅行としてヨーロッパ(北欧)旅行を計画していたので、本当に仁川を経由することで航空券は安くなるのか?また、私なりにたどり着いた航空券の探し方・ヨーロッパ(北欧)旅行のプランニングをご紹介したいと思います!

直近訪れた海外旅行の航空券代は概算値ですが、

  • 2023年6月ヨーロッパ周遊(ドバイ経由):20万円
  • 2024年2月トルコ(ドバイ経由):18万円
  • 2024年6月エジプト(ドーハ経由):19万円

本当にもっと安く海外に行けるのでしょうか?ちなみに2018年9月にフランスに行ったのですがその際はホテル代も込みで12万円だったので、コロナによる航空需要の低下&物価上昇で航空券代は爆上がりの一途をたどっています。

※記載の金額は2025年1月のものであり、一般的に航空券はダイナミックプライシングで日々値段が変動すること、直前になればなるほど値段が高くなることにご注意ください。

【結論】仁川を経由したほうが約8.6万円安い

先に結論をお伝えしておくと、今回の北欧旅行では仁川を経由したほうが約8.6万円安いということが分かりました。東京から仁川への往復航空券代、東京or仁川から北欧への往復航空券代を記載しています。なお、韓国への飛行機はチェジュ航空などの格安航空券を入手できれば3万円以下でも行けるので、やろうと思えばもっと安くすみます!

項目直行便仁川経由便
東京⇔仁川0円49,400円(アシアナ航空)
東京/仁川⇔ヨーロッパ北欧240,900円(ルフトハンザ航空)105,520円(ルフトハンザ航空)
合計金額240,900円154,920円

今回はチェジュ航空の事故のニュースもあったので、大韓航空もしくはアシアナ航空など大手キャリアを利用することにしました。日系の飛行機は高くて、今回も見当外となっています。

ただし、注意点は2つあります。詳細は後述するので、まずは簡単にご紹介します。

当然経由地を増やすことで飛行機に乗っている時間や待ち時間も増えるので、日程的な兼ね合いと相談です。一回の旅行でいろんな国を回りたい方には良いかもしれませんが、休みの日数が限られる場合はおすすめできません。

もうひとつの注意点は、仁川を経由したマルチシティの周遊の航空券の予約は航空会社が限られるので、日本⇔韓国、韓国⇔北欧、のそれぞれで別々の航空会社の予約をする必要が生じる場合があることです。こうなったときは、韓国で一度荷物を受け取って、入国審査を受けて、再度出国&預入の手続きが必要になります。

今回はヨーロッパのなかでも北欧を中心に検証していますが、ヨーロッパ各国でも基本的には同様に仁川経由の方が安く済む傾向があります。もちろん、セール時期には日本からの直行便でも安く航空券を入手できることもあるので、いろいろなパターンを調べてから予約いただくのがお勧めです。

ヨーロッパ・北欧旅行の全体プランニング

①行きたい場所の洗い出し

今回はヨーロッパのなかでも北欧2カ国を中心に巡るプランを計画してみました。冬の時期ということもあり、北極圏でオーロラ観測を人生に一度はしてみたい!と思い立って、フィンランドのロヴァニエミに向かうプランを考えました。ロヴァニエミは北極圏との境あたりの都市で、サンタクロース村で本物の(?)サンタさんにも合うことができます!オーロラは3日に1回の確率で見れるということなので、最低でも2泊はしたいところです。

  • コペンハーゲン(デンマーク)
  • ロヴァニエミ(フィンランド)
  • ヘルシンキ(フィンランド)

また、フィンランドはムーミンの故郷ということもあり、ヘルシンキ中心部からムーミン美術館にも行けるそう♪ということでフィンランドを中心に廻ることで決定しました。

そして、せっかく北欧に行くのに1カ国だけではもったいない!ということで、北欧4カ国のノルウェースウェーデン・デンマーク・フィンランドで、どこか気になる国がないかるるぶ地球の歩き方でいろいろ情報を探りつつ、アクセスも検討しました。

今回は世界3大がっかり名所をコンプリートすべく、コペンハーゲン(デンマーク)へ向かうことにしました。世界3大がっかり名所は、マーライオン・小便小僧・人魚で、最後に残った人魚を見てきます!

②交通手段の検討

まず北欧4カ国の位置関係を確認すると、意外と距離があることが判明しました(メルカトル図法のマジックではないはずw)。実際ググってみると、都市間の移動は飛行機もしくは列車、船ということが分かりました。イメージですが、各国の隣り合った首都に移動するのに、列車・船で8時間、飛行機で2時間くらいはざっくり見積もる必要がありそうです。

また、ロヴァニエミからヘルシンキもかなり距離があって、寝台列車サンタクロースエクスプレスで1日がかりで移動することもできるようなのですが、ちょっと移動時間がもったいないのとちょうどよい時間の便で空き室がなかったので、今回は都市間移動はすべて飛行機にすることにしました。

ヨーロッパ・北欧旅行の全体行程(仮)

これまでの検討を踏まえて、下記スケジュールの大枠が完成です!これをもとに韓国の滞在日数や各航空券・各ホテルの空き状況を確認していきます!韓国関連の箇所は()で記載しています。

ヨーロッパ・北欧旅行の全体行程(仮)
  • 1日目
    東京HND/NRT(⇒仁川ICN)⇒コペンハーゲンCPN

    コペンハーゲン宿泊

  • 2日目
    コペンハーゲンCPN

    コペンハーゲン宿泊 \人魚姫像/

  • 3日目
    コペンハーゲンCPN⇒ロヴァニエミRVN

    ロヴァニエミ宿泊 \オーロラチャレンジその1/

  • 4日目
    ロヴァニエミRVN

    ロヴァニエミ宿泊 \オーロラチャレンジその2

  • 5日目
    ロヴァニエミRVN⇒ヘルシンキHEL

    ヘルシンキ宿泊

  • 6日目
    ヘルシンキHEL

    ヘルシンキ宿泊 \ムーミン美術館/

  • 7日目
    ヘルシンキHEL

    ヘルシンキ宿泊

  • 8日目
    ヘルシンキHEL(⇒仁川ICN)

    機内泊

  • 9日目
    (仁川ICN)

    ソウル宿泊

  • 10日目
    (仁川ICN⇒)東京HND/NRT

    帰国

全体のプランニングができたところで、ここからは具体的にコペンハーゲンに向かう往路の航空券・ヘルシンキから帰る復路の航空券を探してみます!

今回航空券を探すのはお馴染みのホテル・航空券手配サイトのExpediaです。スカイスキャナーやエアトリップ、航空会社への直接予約など方法は多岐にわたりますが、使い勝手もよく周遊航空券もとれるExpediaで探すことにしました。

航空券は調べたタイミングや条件によって値段が変動するので、下記条件で統一したいと思います。

  • Expediaをつかって同日に検索を行った結果を採用する
  • 複数経路ある場合は、同一の航空会社の結果を採用する(東京/仁川⇔北欧にて複数の航空会社をまたぐ経路は棄却する)
  • 同一の航空会社を利用する経路が複数ある場合は、それぞれの行程に近いものを採用しできるだけ比較条件をそろえる。

というわけで2025年1月12日に検索した結果をもとに下記記載しています。ただし検索した日程は実際の予定している行程とは微妙に異なるのでご注意ください。わかりやすいように3月1日開始で検索しています。

直行便の場合(東京⇒ヨーロッパ北欧)

調べ方としては簡単で、Expediaのトップページから、航空券のタブ>複数都市>人数・フライト情報を入力していきます。今回は往路の目的地と復路の出発地が異なるので複数都市を選ぶ必要があります!往復ではありませんので注意です。

結果は往復で240,900円となりました!かつ、よくよく条件を確認してみるとですね…

変更手数料20,000円で旅程変えられる一方で、返金不可の航空券になります。返金不可なことはそこまで珍しくないのですが、仁川経由にした場合、どうなるかみてみてくださいね。

仁川経由便の場合(東京⇒仁川⇒ヨーロッパ北欧)

韓国⇔ヨーロッパ北欧の往復航空券の手配

続いて、仁川を出発地に変更してみます。すると…

結果は一目瞭然ですね、往復で105,520円となり半額以下でした!

しかも、なぜか仁川経由のルフトハンザは30,703円のキャンセル料でキャンセルも可能!フレキシブルすぎる!

日本⇔韓国の往復航空券の手配

ただし!経由便のパターンでは、日本⇔韓国の往復航空券が必要なことをお忘れなく!これが高かったら元も子もないんですが…

チェジュ航空は最近事故があって不安だったので、大手キャリアの大韓航空かアシアナ航空で探したところ、ちょうどよい時間の便が行きは深夜便、帰りは夕方便で往復49,400円でとれることがわかりました。

たし合わせても154,920円となって、直行便で行くよりも約8.6万円の節約につながることが分かりました。正直2~3万円の差であれば手間と労力鑑みて直行便にしてしまうのですが、こんなにも差がついてしまうとなると仁川経由の方が今後の検討は優位になりそうです。

項目直行便仁川経由便
東京⇔仁川0円49,400円(アシアナ航空)
東京/仁川⇔北欧240,900円(ルフトハンザ航空)105,520円(ルフトハンザ航空)
合計金額240,900円154,920円

【決定版】ヨーロッパ北欧旅行の全体行程

航空券の探し方

航空券探しはこれまでご紹介したExpediaで一括で調べるのがとても簡単です。片道、往復、複数都市など臨機応変に調べられて、これまでの旅行でもよく使っています。ただ、Expediaでも出てこない便が時々あるのでその際は、グーグルフライトで調べてみて、そこから公式サイトや別の航空券サイトで購入することもあります。

Expediaで航空券を探す

ホテルの探し方

また、航空券の手配のめどが立ったら、ホテル探しも行います!ロヴァニエミなどは結構ホテルの数自体も限られているようなので、まずはそちらの宿の確保を優先します。そのほかの都市はホテルの数も多いので、問題ないかと思います。到着が夜遅い場合なども、交通の便を鑑みて空港のすぐ近くのホテルが便利ですが、部屋数も限られるのでそちらも抜け目なくチェックしてみてくださいね。

航空券と同様にホテルもExpediaでまとめて予約してしまうのが便利なので、個人的にはその方法でとることが多いです。agodaやBooking.comで探してみるのもよいと思います。

Expediaでコペンハーゲンのホテルを探す

Expediaでロヴァニエミのホテルを探す

Expediaでヘルシンキのホテルを探す

Expediaでソウルのホテルを探す

ある程度ホテルの確保も問題なさそうな目途がついてから、航空券とホテルを一気に予約してしまうのが安心です!

アクティビティの探し方

また、肝心のロヴァニエミのオーロラ観測ですが、こちらもツアー予約が必須です!もしかしたらエリアによってはホテルから見える?ということもあるかもしれませんが、専用の観測ツアーなどを事前予約しておきましょう。

こうしたアクティビティを探したり予約したりするのは、klookがおすすめです!事前決済で予約できて、キャンセルも数日前まで無料のプランも多くあるので、ぜひ見てみてくださいね。時々クーポンを配布していたり、正規のツアー料金よりも安いことも多く、いろいろなアクティビティをバラバラに予約するよりかはklookでまとめて探すのが便利です。

Klook.com

そのほか、ヘルシンキ・コペンハーゲンの各種ツアーもあるようなので、よろしければご参照ください。

Klook.com Klook.com

【決定版】ヨーロッパ北欧旅行の全体行程

経由地の観光や滞在にあわせて微修正した完成版の工程表がこちらです!更新したポイントとしては、0日目の追加羽田・成田の明記ルフトハンザ航空のドイツ国内の経由の追加、などです。ぜひこちらの旅程もひとつの参考にして、北欧旅行を考えてみてはいかがでしょうか?

3月に仕事の兼ね合いで未定な部分があるので、今回はキャンセルもある程度見越して北欧旅行をプランニングしました。

まだ実際に行けたわけではないので、粗い部分もあります。そのあたりもご勘案の上、適宜必要な部分をご参考にしていただければ幸いです。実際に北欧旅行に行けた場合は、この記事の実際に行けたバージョンを別途更新します!

ヨーロッパ北欧旅行の全体行程
  • 0日目
    東京HND

    深夜便に向けて羽田空港へ移動

  • 1日目
    東京HND⇒仁川ICN※入国 仁川ICN⇒ミュンヘンMUC⇒コペンハーゲンCPN

    コペンハーゲン宿泊(深夜なので空港近くが便利)

  • 2日目
    コペンハーゲンCPN

    コペンハーゲン宿泊 \人魚姫像/

  • 3日目
    コペンハーゲンCPN⇒ロヴァニエミRVN

    ロヴァニエミ宿泊 \オーロラチャレンジその1/

  • 4日目
    ロヴァニエミRVN

    ロヴァニエミ宿泊 \オーロラチャレンジその2/

  • 5日目
    ロヴァニエミRVN⇒ヘルシンキHEL

    ヘルシンキ宿泊

  • 6日目
    ヘルシンキHEL

    ヘルシンキ宿泊 \ムーミン美術館/

  • 7日目
    ヘルシンキHEL

    ヘルシンキ宿泊 (翌日早いのでこの日だけは空港近くがよい)

  • 8日目
    ヘルシンキHEL⇒フランクフルトFRA※ストップオーバー観光 フランクフルトFRA⇒仁川ICN

    フランクフルトにて数時間観光

    機内泊

  • 9日目
    仁川ICN

    ソウル宿泊

  • 10日目
    仁川ICN⇒東京NRT

    帰国

仁川経由の場合の注意事項

①乗り換え時間・日数が増えてしまう

仁川経由にすることで、ソウルでの滞在時間(待ち時間)が増えるのは勿論、飛行機に乗っている時間も増えてしまいます。長期間のお休みがとれたり体力に自信があるようであれば問題ありませんが、乗り換え時間・日数が増えるのはちょっと厳しいかもしれないという方は直行便で往復されたほうがいいかもしれません。

一回の旅行でいろんな国を回りたい!という私のようなタイプには、乗り換えが多いのも魅力かもしれません。

②韓国で荷物の受け取り・入国審査が必要

もうひとつの注意点は、仁川を経由したマルチシティの周遊の航空券の予約は航空会社が限られるので、日本⇔韓国、韓国⇔北欧、のそれぞれで別々の航空会社の予約をする必要が生じる場合があることです。

今回も日本⇔韓国の往復は、大韓航空、アシアナ航空、チェジュ航空、エアアジア、などいろいろ可能性がありますが、このうち韓国⇔北欧の往復の便があるのは大韓航空だけです。大韓航空も都市・曜日によっては往復していないので、必然的に日本⇔韓国、韓国⇔北欧、はそれぞれ別の航空会社になってしまいます。

こうなったときは、韓国で一度荷物を受け取って、入国審査を受けて、再度出国&預入の手続きが必要になります。時間に余裕をもって航空券を購入するのが必要です。

一般的に、航空会社をまたいでしまうと、1発目で遅延して、そのせいで2発目の飛行機に乗り遅れても補償対象外となることが多いので、相応の時間の猶予が必要です。

今回のスケジュールは行きで10時間近く、帰りは1日以上のストップオーバーの時間があるので、ほぼ問題なくいけると思います。

③仁川国際空港以外にも空港がある

これは結構地味にトラップなのですが、ソウルには仁川国際空港ともう一つ金浦国際空港があります。仁川国際空港も複数ターミナルがあるので言わずもがなですが、空港が違うとなると移動時間がかかるので、お気を付けください。

あと私は韓国の地理に疎かったので、プサンもソウルの近くかな?と思っていたら、全然違う場所にありました。もはや他の地図とスケールが全然違うのですが、Google mapも貼っておきますね。プサンの金海国際空港はだいぶ南方にあり、ここと仁川を間違えたら絶望しちゃいます…。

【まとめ】仁川を経由してお得にヨーロッパ旅行

今回は仁川を経由してヨーロッパの北欧に行く航空券について調査しました。その結果約8.6万円(格安航空券見つければ10万円以上!)もの圧倒的な差をつけて仁川経由がお得なことが分かりました。Expediaを使って、アシアナ航空とルフトハンザ航空でコペンハーゲン・ロヴァニエミ・ヘルシンキを巡るプランも考えてみました。

私自身はちょっと3月の予定で未定な部分があり行けるかまだ分からないのですが、少しでも仁川経由のヨーロッパ旅行や北欧旅行に興味がある方の参考になれば幸いです!実際に北欧旅行に行って来たら、別途記事も更新したいと思います!

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