台湾は市内中心部のみならず、電車で離れた『十分(じゅうふん/Shifen)』と『九份(きゅうふん/Jiufen)』も観光スポットとして有名です。ランタン飛ばしで有名な十分と旅行雑誌によく掲載される九份は、ぜひとも訪れていただきたい2大観光地ですが、少々距離が離れています。今回はそんな2つの観光地を1日で回ることができるのか検証してきましたので、日帰り厳選コースをご紹介します!
最初に結論をお伝えすると、朝早くから夜遅くまで時間がかかりますが、十分と九份は1日で回ることができます!安心して記事を読み進めて旅行の計画を立ててくださいね。
九分なのか九份なのか、はたまた十分なのか十份なのか表記や名称が紛らわしいし、スケジュールもいったりきたりなのですが、この記事を読み終わるころには正しい表記もマスターできている!?はずです。それではいってみましょう!
【結論】十分・九份日帰りモデルコース
冒頭からネタバレで申し訳ないのですが、結論十分と九份は日帰りでまわることができました!ただし、朝早くから台北市内を出発して、台北⇒瑞芳⇒十分⇒瑞芳⇒九份⇒瑞芳⇒台北、と公共交通機関を中心に回ると結構ハードなスケジュールとなってしまうのでご注意ください。
- 朝台北駅
↓台湾鉄道普通電車(46分)
- 昼前瑞芳駅
★美食広場でランチタイム↓平渓線(35分)
- 昼過ぎ十分駅
★ランタン飛ばし
★十分瀑布(滝)見学↓平渓線(35分)
- 瑞芳駅
↓徒歩
- 瑞芳火車站(區民廣場)
↓バス788号/827号/856号/965号/1062号
- おやつ九份老街
★阿妹茶酒館↓バス
- 夕方瑞芳駅
↓台湾鉄道普通電車(46分)
- ラベル台北駅
【スポット1】『瑞芳駅』は十分・九份方面の起点駅
「瑞芳駅」へのアクセス
台北から台湾鉄道に乗って、十分・九份方面を目指す際にまず向かうべきは「瑞芳駅」です。瑞芳駅から電車で十分に向かうorバスで九份に向かうことができます。
台湾鉄道を使った周り方であれば、朝から晩まで電車が走っているので時間の制約なく十分と九份を思う存分楽しむことができます。台北から朝出発すれば1時間30分程度で向かうことができます。
- 09:22ホテル出発
- 09:32忠孝復興駅
↓MRT板南線
- 09:37台北駅
↓台北駅散策
- 10:06台北駅
↓台湾鉄道普通電車(目安46分・49元)
- 10:50瑞芳駅
ただし、自分でチケットの手配や時刻表の確認が必要となるので、それが煩雑だなという方には台北市内からのバスツアーのプランがKKdayやKlookなどのツアーサイトでもあるのでそちらも参考にしてもよいかもしれません。
「瑞芳駅」周辺の美食広場でランチを♪
昼前に瑞芳駅に到着したらそこでランチをとるのがおすすめです。十分や九份は観光地なのでお昼時は混雑し、また観光地プライスのぼったくり店もあるので注意が必要となるからです。
瑞芳駅の近くにはフードコートの美食広場あり、腹ごしらえにピッタリです!瑞芳は地元民ばかりのローカルなフードコートなのでお値段もリーズナブルです。
このあと向かう十分への電車は本数も多くないので、事前に時間を調べておきましょう!
今回瑞芳駅に着いたのが比較的早い時間だったので、軽く腹ごなしに食べ歩きをしました。
林記福州胡椒餅
こちらは有名な胡椒餅のお店!美食広場に入ってすぐ左手の目立つ場所に位置します。胡椒餅はお餅というよりも、皮のかたい肉まん(焼き小籠包?)です。肉汁がとてもおいしいのですが、やや胡椒が強すぎてむせてしまいました。
林記福州胡椒餅
値段:胡椒餅 (こしょう餅) 50元
牛魔王金牌鍋貼水餃牛肉麵手作麵點
また、胡椒餅だけではさすがにお腹が空いてしまうので、こちらの餃子が有名なお店へ!餃子の形は細長い形状であったものの、お味はおいしかったです。
牛魔王金牌鍋貼水餃牛肉麵手作麵點
値段:金牌奨鍋貼(焼き餃子)10個60元
【スポット2】『十分』でランタン飛ばし・十分瀑布の見学
『十分』へのアクセス
瑞芳駅よりローカル線で約35分で十分駅に到着です。瑞芳駅から十分駅へ向かう電車は本数も多くないので、事前に時間を調べておくのがポイントです。
- 11:58瑞芳駅 ※3番ホーム
↓平渓線(目安35分・20元)
- 12:27十分駅
↓徒歩
- 十分老街
十分名物「ランタン飛ばし」で願い事を!
十分の名物、というよりももはや台湾の名物といえば「ランタン」ではないでしょうか?願い事を筆でランタンに書き込み、合図とともに宙に飛ばすのは圧巻です。
また、日本では考えられないのですが、線路のすぐ脇にお店が連なり、線路上からランタン飛ばしを行うことができます。いくつかランタン屋さん?があるのですが、線路わき中ほどにある吉祥天燈というところで4色200元のランタン飛ばしを体験してみました。
この店が一番スタッフも多く、カメラ撮影も慣れていそうな雰囲気だったので、おおむね外す確率は低いかと想像します。ランタンは色によって願い事のカテゴリーが異なり、4面にそれぞれの願い事を筆で書いていきます。
書き終わったら、スタッフが線路まで誘導してくれて写真撮影タイム!iPhoneを駆使してたくさん写真を撮ってくれました。その後着火してもらい、空に飛ばします。その瞬間も動画に収めてくれますよ。
十分瀑布の散策と見学も!
線路沿いのお店でランタン飛ばしをした後は、さらに道を進み、滝の見学も可能です。15分くらい歩くと、迫力のある滝『十分瀑布』を見学できます。道中の川では、先ほどのランタンの残骸もちらほら…笑
【スポット3】『九份』で千と千尋の神隠しの世界観を
『九份』へのアクセス
九份へのアクセスは、十分から電車に乗って 瑞芳に戻り、そこからはバスorタクシーで九份に向かいます。 電車は本数も限られるのでこの時点でだいたい15:00前くらいなので、九份に着いたらおやつ時くらいになるかと思います。台湾北部の山間部に位置するので、車窓から眺める山間の風景もお楽しみください。
ちょうどバスが過ぎ去ってしまったこともあり、タクシーの勧誘を受けそちらに乗ってしまいましたが、ぼったくり?タクシーでした。ちゃんとしたタクシー会社ではあるのですが、「バス30元、タクシー相乗り一人50元」と言われ、その価格ならまあいいかと思って、近くの観光客と相乗りしたのですが・・・。バスは正しくは15元であり、7人で相乗りだったのですが50元*7人=350元で、タクシー相場は200元強とのことなので、若干高めでした。
久しぶりの海外でもあり、とっさのことでついつい信じてしまったのですが、今度からは信じないようにしようと思います。
- 14:35十分駅
↓平渓線(目安35分・20元)
- 15:05瑞芳駅
↓徒歩200mくらい
- 瑞芳火車站(區民廣場)
↓バス(15元)788号/827号/856号/965号/1062号
- 15:20九份老街
『九份』にて阿妹茶酒館(茶芸館)で台湾烏龍茶を堪能!
海外でも知名度の高い台湾の人気観光地『九份』は、千と千尋の神隠しの雰囲気にどことなく似ているノスタルジックな街並みが人気の台湾屈指の名所です。
九份にはいろいろなお店がありますが、やはり有名なのは茶芸館、なかでも阿妹茶酒館の外観は様々な旅行雑誌・Webサイトの写真にも使われています。雨が降っており体が冷えてきたので、真っ先に茶芸館を目指し、暖かい烏龍茶で体を温めました。
お茶の種類が豊富にありますが、多くの人は凍頂烏龍茶の300元のセット(茶菓子付)を注文しているようです。まずはお店の方が入れ方のデモンストレーションをしてくれて、2回目からは自分たちで注ぎます。1回の茶葉で5回程度飲むことができるらしいです。数を重ねるごとに薄くなっていくかと思ったのですが、どちらかというと苦味がでてきている気がしました。全然許容なので5回以上飲めます。
その後、お土産散策や食べ歩き、写真撮影を楽しんだあとは、台北にかえって夜ご飯に向かいます!
- 九份老街
↓バス(15元)
- 瑞芳駅
↓台湾鉄道(44元)
- 台北駅
【スポット4】(番外編)『士林夜市』で食べ歩き5店舗巡り
九份で写真を撮ったり、お茶したりと結構な時間を過ごしたつもりでいましたが、意外にも台北には20:00過ぎには戻ってくることができました。そこで夕食は台湾名物の夜市(よいち)の屋台飯を食べることにしました!
顔のサイズほどあるチキンや、こしょう餅、シェンジェンパオ、タピオカミルクティーなど各店舗を巡って、食べ歩きました。夜市のお店は当たりはずれも大きかったので、是非グーグルマップの口コミなどを参考に事前に目星をつけておくことをお勧めします!
こちらの記事で実際に食べた店舗のご紹介をしているので、よろしければご参考にしてください!
【結論】検証結果、朝から回れば1日で十分と九份(+士林夜市)はまわれることができる!
というわけで今回は、台北郊外の2大観光名所である十分・九份を日帰りでまわることができるのか?検証してみましたが、結論、両方とも余裕で回ることができました!
コンテンツとしても、ランチ、ランタン、滝、茶芸館、お土産探しなど十分と九份の魅力を余すことなく堪能できました。今回は公共交通機関を中心に移動したため、少々時間のロスが生じる場面もありましたが、もっとお手軽にまわれるツアーも各種あるようなので参考までにそちらも調べてみてもよいかもしれません。
ぜひ、台湾に訪れた際は十分・九份の両方とも訪れてみてくださいね!