台北からMRTで約40分。海と山が交わる港町・淡水の高台に、赤レンガと白い石壁の城館が建っています。それが紅毛城(コウモウジョウ)です。
17世紀にスペイン人が築き、オランダ人、清朝、イギリス、時代ごとに持ち主が入れ替わってきたこの建物は、いまは「新北市立淡水古蹟博物館」の中核施設として一般公開されています。
ただ、いざ行こうとすると気になるのが入場料と支払い方法。「現金しかダメ?」「クレジットカードは使える?」「共通券って何?」と迷う人が多いポイントです。
実際、筆者も現金の手持ちが少ない状態で紅毛城に到着して、受付前で一瞬ひやっとした経験があります。
この記事では、公式情報をもとに紅毛城の入場料・支払い方法・アクセス・見どころをまとめました。

台湾リピーターにもおすすめの半日観光スポットです!
【結論】紅毛城は現金・悠遊カードが基本!クレジットカードは紅毛城正門と小白宮のみ
まず結論からお伝えします。紅毛城の支払いで一番大事なポイントは、現金か悠遊カード(EasyCard)を持っていくのが確実という点です。
理由はシンプルで、チケット1枚(80元)で入れる3つの館のうち、クレジットカードが使えるのは紅毛城の正門と小白宮だけで、滬尾砲台では使えないからです。
ここで注意したいのが、「紅毛城の支払いは現金のみ」という情報がネット上にまだ多く残っていること。実は2026年7月時点の公式サイトでは、紅毛城の正門と小白宮でクレジットカード・電子決済が使えると案内されています。情報が新しくなっています。
台北・紅毛城の基本情報
紅毛城とは?

紅毛城の歴史は1628年にさかのぼります。台湾に目をつけたスペイン人が淡水河口の丘の上に「サント・ドミンゴ城」を築いたのが始まりです。その後1642年にオランダ人が北上してスペイン人を追い払い、同じ場所により堅固な城砦「安東尼堡(アントニオ城)」を築き直しました。
このとき、当時の台湾の人々がオランダ人(オランダ人は毛髪が赤かったとされます)を「紅毛」と呼んでいたことから、この砦は紅毛城と呼ばれるようになったのだそうです。
1860年代に淡水が開港するとイギリスが清朝から紅毛城を借り受け、領事館として使用。戦後はイギリス、オーストラリア、アメリカと管理国が移り、1980年に中華民国へ返還、1984年から一般公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 淡水紅毛城(新北市立淡水古蹟博物館/Fort San Domingo) |
| 住所 | 新北市淡水区中正路28巷1号 |
| 電話番号 | 02-2623-1001(紅毛城諮詢室:内線26)/館全体の代表は 02-2621-2830 |
| 営業時間 | 屋内展示:月〜金 09:30〜17:00/土日・祝日 09:30〜18:00(最終入場は閉館30分前) |
| 入場料 | 80元(当日限り・紅毛城/小白宮/滬尾礮臺の3館共通) |
また紅毛城ではガイドツアーが実施されており、10:00/11:00/14:00/16:00の1日4回。団体予約が入っていると中止になることもあるので、参加したい場合は当日に受付で確認してみてください。
紅毛城の入場料と支払方法
紅毛城の入場料
紅毛城の入場料は、おとな80元です。複雑な料金設定はなく、これ1枚でOK。
| 種別 | 入場料 |
|---|---|
| おとな | 80元 |
当日の半券を提示すれば、紅毛城・前清淡水關稅務司官邸(小白宮)・滬尾礮臺の3館に入場できます。券を1枚買って、淡水の高台エリアをぐるっと史跡めぐりできるのはかなりお得です。
紅毛城の支払方法
紅毛城を含む淡水古蹟博物館の支払い方法は、館によって対応が違います。2026年7月時点の公式ページでは、次のように案内されています。
- 現金・悠遊カード→全館で使用可
- クレジットカード→紅毛城の正門と小白宮のみ
| 支払い方法 | 紅毛城(正門) | 小白宮 | 滬尾砲台 |
|---|---|---|---|
| 現金 | ○ | ○ | ○ |
| 悠遊カード | ○ | ○ | ○ |
| クレジットカード | ○ | ○ | × |
また悠遊カードのチャージは基本的に現金のみです。日本でチャージしてから行く、という方法は基本使えないので、現地で現金からチャージする前提で考えておきましょう。
現金が足りないときの救世主:Klookでその場購入
では、現金も悠遊カードも残高が心もとない……という場合はどうするか。ここで紹介したいのがKlookでのチケット購入です。
筆者も実際にこのパターンで助けられました。旅の終盤で両替した現金をかなり使ってしまい、財布の中身が心細い状態で紅毛城に到着。受付でクレジットカードが使えるか確認したところ、そのときは「現金か悠遊カードのみ」との返答でした…。
せっかく来たのに見学できないのか……と一瞬あきらめかけたのですが、チケット売り場のスタッフさんが「klookからなら今すぐチケットを購入できますよ」と教えてくれたのです。
その場でklookにアクセスし、クレジットカード決済でチケットを購入。発行されたQRコードを提示して、無事に入場することができました。窓口に並んで現金を用意する必要もなく、現地で数分で解決できたのは本当にありがたかったです。
klookなら日本語の画面で操作でき、クレジットカード決済にも対応。事前に購入しておけば、現地の窓口で並ばずにそのまま入場できます。台湾旅行は現金払いの場面もまだまだ多いので、主要な観光スポットのチケットは先に確保しておくというのは、けっこう有効な作戦だと思います。
紅毛城はどこにある?
紅毛城の場所
紅毛城があるのは、新北市淡水区中正路28巷1号。淡水河の河口を見下ろす高台の上で、淡水老街から歩いて15〜20分ほどの場所にあります。
周辺には同じく淡水古蹟博物館の施設や見どころが密集しています。この一帯を面でめぐるのが淡水観光の醍醐味です。
紅毛城への行き方・アクセス方法
最寄駅はMRT淡水信義線「淡水駅」。
ここが終点なので乗り過ごしの心配がなく、台北駅から約40〜45分ほどで到着します。
淡水駅から紅毛城までは、大きく3つの方法があります。
| 手段 | ルート | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| バス | 紅26/836に乗車 →「紅毛城(真理大學)」下車すぐ | 約10分 |
| 徒歩 | 淡水老街を通って川沿い・高台へ | 約20分 |
| 車 | 国道1号 五股ICから台2乙線経由、または淡水市街から | 約7分 |

私は淡水エリアの散策やランチも兼ねて、徒歩で淡水老街を歩きながら向かいました。老街から川沿いに出て、少しずつ高台へ上がっていく形になります。20分ほどですが、途中にカフェやベンチが多いので、寄り道しながらでもあっという間です。
おすすめの時間帯は、平日の午前中。観光客もまばらな時間帯なので、写真をゆっくり撮ることもできます。見学にかかる時間は約1時間弱程度です。
紅毛城の見どころ
ここからは、実際に園内を歩いて感じた「ここは外せない」というポイントを紹介します。園内はそれほど広くありませんが、見どころが凝縮されています。
紅毛城主堡(安東尼堡)── 400年残る要塞
園内に入ってまず目に入るのが、四角い二階建ての主堡です。1644年にオランダ人が築いた「安東尼堡」がその原型で、基礎が深く壁も厚い「外石内磚」の工法でつくられており、軍事施設としての堅牢さが今もそのまま残っています。
内部は展示スペースになっていて、淡水と世界の交流史をたどることができます。城塞として使われた時代、領事館として使われた時代、それぞれの資料や写真が並んでおり、同じ建物がこんなに役割を変えてきたのかと驚かされます。
前清英國領事官邸 ── 赤レンガのビクトリア様式

主堡の東側、芝生の広場を挟んで建つのがイギリス領事官邸です。福建・廈門から運ばれた赤レンガでつくられたビクトリア様式の洋館で、主堡の軍事的で硬い雰囲気をやわらげてくれる、とても優雅な建物です。

内部では当時の暮らしが再現されていて、1階に客間・書斎・食堂・キッチン・洗濯室・使用人の部屋、2階に寝室3室と倉庫があったとされています。各室には暖炉が残り、天井のシャンデリアや大きな階段が往時をしのばせます。
南門と城壁 ── 清代の名残と芝生の広場
紅毛城の古蹟エリアには、主堡と領事官邸のほかに清代につくられた南門(城門)も含まれています。城塞・領事館・牢獄と、ひとつの敷地がいくつもの役割を抱えてきたことを物語る要素のひとつです。
園内には芝生の広場が広がっていて、砲台時代の面影をしのばせる造りも残っています。建物の中だけが紅毛城ではありません。外から見上げる城壁、敷地を囲む塀、緑の芝生まで含めて「紅毛城の風景」になっているので、ゆっくり歩いてみてください。
高台からの絶景 ── 淡水河口と観音山

紅毛城が建つのは、淡水河口を見下ろす丘の上。軍事的な要衝だった理由が、そのまま絶景ポイントになっています。
高台からは淡水河の河口と、対岸にそびえる観音山を一望できます。晴れた日は空と水の青が本当にきれいで、町の喧騒からふっと離れたような気分になれます。
紅毛城を見学したあと、そのまま淡水河沿いを駅方面へ歩けば、夕陽の名所をめぐる流れになります。半日観光の締めにぴったりのルートです。
共通券でめぐる周辺史跡 ── 小白宮・滬尾砲台
紅毛城のチケットは、当日に限って小白宮と滬尾礮臺にも使えます。せっかくなので3館まとめて回ってしまうのがおすすめです。
- 小白宮(前清淡水關稅務司官邸)
- 滬尾砲台
- 淡水海關碼頭
- 真理大学
まとめ
紅毛城は、様々な国の時代が一か所に重なった、淡水で最も見応えのある史跡です。赤レンガの領事官邸と要塞然とした主堡、そして高台からの絶景まで、大人の入場料80元でここまで楽しめるのはかなりお得だと思います。
最後に、この記事の要点をまとめておきます。
- 入場料は80元
- 当日券で紅毛城・小白宮・滬尾砲台の3館に入れる
- 支払いは現金と悠遊カードが全館で使える
- クレジットカードは紅毛城の正門と小白宮のみ
淡水の歴史散策、ぜひ楽しんできてください。
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