日本で最も酸性度が強い温泉として知られる玉川温泉。今回は秋田県仙北市に位置する田沢湖近くの宿に泊まり、バスを利用して玉川温泉へ日帰り入浴してきましたので、田沢湖からのアクセスや料金情報、ランチスポット、お土産情報などをご紹介します!
草津温泉も酸性度が高いことで有名ですが、それ以上にヒリヒリしてしまうほど酸度が強かったです!
玉川温泉の基本情報
秋田といえば乳頭温泉が有名ですが、もうひとつ有名な温泉がこの玉川温泉です。HPの紹介文に記載があるのですが、塩酸を主成分とした強酸性の泉質であり、pH値1.1~1.2とレモン果汁の約10倍の酸性度を誇り、またその源泉は温度98℃もありこの温泉水は塩酸を主成分としており危険極まりないレベルです。
さすがに温泉として入浴できるように加水処理されていたりしてだいぶ緩和されているのですが、とてもヒリヒリする温泉ということで俄然興味がわき、こちらの玉川温泉に足を延ばすことにしました!
玉川温泉の源泉は、
玉川温泉公式サイトより引用
世界でも珍しい塩酸を主成分とした強酸性の泉質で
ラジウムを含有しています。
医学界で注目されている低放射線ホルミシス効果で自然治癒力を促進させ、
カラダに元気を作り出してくれます。
その源泉は、一ヶ所からの湧出量日本一を誇ります。
白煙をあげ、音をたて、熱湯を噴き上げる様はまさに圧巻です。
ただし、雪が激しい地域でもあるので冬季休業にて12月~4月上旬ごろまでは毎年閉業しているのでご注意ください!今回は11月中旬の閉業前に訪れた際の状況をレポーティングしています。
姉妹館の新玉川温泉は冬季も営業しているようです!
そちらも源泉は同じようなので、冬季は新玉川温泉に訪れてみてもいいかもしれません。
施設名 | 玉川温泉 |
住所 | 〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢 |
電話番号 | 0187583000 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00 |
日帰り入浴 | 10:00~15:00 |
公式サイト | https://www.tamagawa-onsen.jp/ |
玉川温泉のアクセス
玉川温泉へは自家用車のほか、バスやタクシーで向かうことができます。今回はバスで田沢湖周辺から向かいました!
バス(羽後交通)
田沢湖駅前~新玉川温泉 1,470円
田沢湖駅前~玉川温泉 1,490円
玉川温泉~新玉川温泉 160円
冬季休業の直前の期間は夜間凍結の恐れがあるため、一部区間が通行止めになるため帰りのバスの時間にはご注意ください。田沢湖駅前行きの帰りの便は4便しかでていませんでした。
また、姉妹館の新玉川温泉とは、宿泊者限定で湯めぐり便という専用シャトルを運行しています。宿泊される方はそちらを利用してみるのもよいでしょう。
玉川温泉の料金形態
日帰り入浴は午前10:00~午後15:00の間のみ行われており、日帰り入浴は一般の方でも利用できます!15:00以降は宿泊者のみ利用できるようです。
料金は大人800円、貸出用バスタオル1枚200円、タオル1枚200円となっております。大広間での休憩もセットになったプランも販売されているようです。時間も限られているので休憩しなかったので、今回は入浴料金のみで入ることにしました。
料金表
大人 800円
小学生 400円
幼児 100円
タオル 200円
バスタオル(貸出用) 200円
日帰りお得セット(入浴+大広間休憩所) 1,500円
玉川温泉のおすすめお風呂
ここからは実際に入ったお風呂の様子をご紹介します。お風呂場は勿論撮影NGなので、公式サイトより画像をお借りしました。
まず全体像ですが、公式サイトの写真ほど明るくはありません。熱いお湯で煙もすごいのと、まわりの壁は実際はもっとお湯の成分を吸って茶色くなっていました。酸性に強い青森のヒバで作られた大浴場なようです。
玉川温泉公式サイトより引用
大浴場には大小11種類の浴槽があり、好みのお湯につかることができました。
源泉100%
なかでも絶対に1度は入りたいのが源泉100%の浴槽です!源泉50%の浴槽、弱酸性の湯などもあるので、そちらでまずは体を慣らしてから、こちらの源泉100%に入ってみたのですが、数十秒入っていると全身ヒリヒリ感がでてきました。カミソリで切った箇所が体にあったのですが、そのあたりが非常に痛みました。脱毛やカミソリ負けしている方には正直お勧めできませんが、このヒリヒリ感はせっかく玉川温泉に来たのなら一度は味わいたいところです。
玉川温泉公式サイトより引用
箱蒸し湯
また、浴槽以外にサウナもあり、こちらはヒリヒリしないのでご安心ください。サウナをでたところすぐに全身の箱蒸し湯もありました。大分県の別府温泉などにも箱蒸しの足湯などがありますが、その全身バージョンです。中に座って上から顔だけ出すのですが、全身に蒸気をまとい、疲労感が軽減される感じがよかったです。
玉川温泉公式サイトより引用
玉川温泉食堂のランチ
午前中~午後にかけて玉川温泉に訪れていたのですが、玉川温泉は山に囲まれており周辺に飲食店はないので基本的には玉川温泉内でランチを食べる必要があります。
玉川温泉食堂では昼食メニューを提供しており、地場の名産である比内地鶏を使った親子丼や鉄板焼などもいただくことができます。
今回は親子丼を注文したのですが、比内地鶏の独特の歯ごたえあるお肉の感じがいつも食べる親子丼と異なりましたね。これはこれでよいのですが、正直好みは分かれるかもしれません。
こちらは友人が注文した比内地鶏の鉄板焼。食べやすいサイズにカットされていました。
玉川温泉の売店
また、玉川温泉内には売店もあり、帰りのバスが来るまでの間そちら時間をつぶしました。秋田名物のきりたんぽや稲庭うどんなど、お土産がいろいろ揃っていました。
こちらのお土産ショップの売上No.1は『玉川温泉の華 浴剤』という入浴剤で、そちらを購入してみました。玉川温泉のヒリヒリ感まではさすがに自宅で味わないかもしれませんが、せっかく玉川温泉のお湯が気持ちよかったので自宅でも玉川温泉の気分を味わえたらなと笑
玉川温泉の周辺観光
玉川温泉の周辺には何もないといいつつ、ハイキングコースがあるのでそちらも軽く散策しました。おすすめとしては、先にこちらの周辺散策と20分くらいしてから、玉川温泉で汗を流すのが良いかと思います。
焼山登山道
こちらのハイキングコースは焼山登山道と呼ばれ、この焼山は随所で有毒ガス(硫化水素)が噴出しており、硫化水素は重い気体なので下の方にたまりやすいので噴火口の下のあたりを歩く際などは立ち止まらないようにしたほうがよさそうです。今回は登山道には本格的には入らず、軽く高台から見えるところまで歩くだけにしました。
大噴
必見スポットとしては、温度98℃・ph1.2の主成分塩酸の源泉が激しく噴出している池の箇所でしょう。煮えたぎる池の様子は静止画だとわかりにくいですが、生で見れば明らかにやばい液体であることが分かります。
北投石
道を歩いていると石碑があるのですが「北投石が結ぶ温泉提携」と記載がありました。なんでもラジウムを放射する鉱石「北投石」は世界中で2カ所しか産出地がないようで、そのひとつがここ玉川温泉であり、もうひとつが台北にある北投温泉とのことです。それを契機に2011年8月19日に友好を深めるために提携が実現したようです。
北投石は特別天然記念物に指定され採取は禁じられているようです!
【まとめ】酸性度抜群!玉川温泉で日帰り入浴
はじめて訪れた玉川温泉でしたが、感想としては草津以上の酸性度でめちゃくちゃ傷跡に沁みました。。。とはいえ、源泉50%であれば十分入浴できたので、また機会があれば訪れたいと思いました。ずっと入り続けるのは危険な気がするので、日帰り温泉くらいがちょうどよいかもしれません。