エジプトの首都カイロの郊外に位置する観光名所「ギザのピラミッド」に、Uberを利用して個人で行ってみました。本記事ではギザのピラミッドの内容は勿論、チケットの購入方法やアクセス方法などギザのピラミッドに関する情報を一挙ご紹介します!
エジプトに行ったら絶対に一度は訪れたいスポットです!午前中の方が空いているのでおすすめですよ。
- 「ギザのピラミッド」への行き方が分かる!
- 「ギザのピラミッド」のチケットの購入方法が分かる!
- 「ギザのピラミッド」ツアーの予約方法が分かる!
- 「ギザのピラミッド」の見どころが分かる!
ギザのピラミッドの基本情報
エジプトの有名観光スポット、ギザのピラミッドですが、実は世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡」の構成要素となっています。いくつかの特徴的なピラミッドが含まれており、エジプト古王国期の首都メンフィスを中心とした全長30キロにわたる広大なエリアが世界遺産になっています。今回はその中でもギザの三大ピラミッドに注目して、クフ王のピラミッド「ギザの大ピラミッド」の中に入ったので、その様子をご紹介します!
ギザの大ピラミッドは古代エジプトの第4王朝の王「クフ」の墓とされ、クフ王のピラミッドとも呼ばれています。ギザには第4王朝時代に築かれた3つのピラミッドがありますが、その中でも最初に建造され最大のピラミッドがこの大ピラミッドにあたります。
遺跡名 | メンフィスとその墓地遺跡 |
住所 | Al Haram, Giza Governorate 3512201 エジプト |
基本情報 | 三大ピラミッドや大スフィンクスなど、著名な遺跡がある有名エリア。 |
公式サイト | https://egymonuments.com/locations/details/Pyramids |
営業時間 | 06:00~16:00 |
ギザのピラミッドへの行き方
おすすめはUber
ギザのピラミッドは首都カイロの郊外に位置しているため、交通手段を用いる必要があります。バスやタクシーなどもあるようなのですが、エジプトは客引きが激しい国として”世界3大うざい国”と呼ばれていることもあり、基本的には客引きのタクシーは勿論、公共交通機関の利用もあまりおすすめできません。
普通のタクシーだとメーターがついておらず交渉しないといけない場合も多いので、労力を考えるとタクシーはおすすめできません。
最も確実な方法はUberを活用することです。カイロ中心部のホテルから乗れば、だいたい30分程度で到着します。支払いもUberのアプリ上で完結するので、ぼったくりの心配もなし!便利なUberがおすすめです。
エジプト国内のなかでもUberが使えるエリアは限られていますが、カイロ周辺であれば問題なく使用可能です。
道を進んでピラミッドに近づいてくるとUberの中からも、大きくそびえたつピラミッドを眺めることができます!
入り口は2つ!マリオットホテル側の北側がおすすめ
ピラミッドの入り口は2カ所あるのでご注意ください。まずUberで向かうべきは北側の入り口です。近くにマリオット・ホテルがあるのでそちらを目印にするのがよいかと思います。Uberでピンを立てたら、チケットオフィスの前でおろしてもらえたので、あらかじめチケットオフィスを目掛けてUberを手配するのがお勧めです。
ちなみになぜこちらの入り口をすすめているのかというと、ピラミッド内部のチケットはこちらのチケットオフィスでしか買えないからです!ぜひ外からだけでなく、中も見てみてくださいね。
帰りはKFC側の東側でもOK
もとの入り口から帰ることもできるのかもしれませんが、今回私はルート的に最後にスフィンクスを外から眺めたので、そちらに近い東側の入り口から出ることにしました。
東側のエリアの方が、安宿が点在しておりバックパッカー向けな半面、貧困層も多く治安がそこまでよくないのでご注意ください。
このエリアもタクシーの客引きが多いので、おすすめは敷地内にいるうちにUberを手配することです!出口から出た後も向かいのKFCやピザハットのあたりは、観光客も多いのでそのあたりでUberが来るのを待つのがよいかと思います。
東側の入り口は工事中で、結構きれいに整備が進んでいます。↓こちらは敷地内からチケットオフィスを見た写真です。
一方でこっち↓は敷地の外からチケットオフィスを見た写真で、まだだいぶ整備が途中なのが分かります。出るときは右側の柵の間から退場します。
ギザのピラミッド現地ツアーの予約と準備
こうしたUberでの手配が面倒、または待っている間の客引きが不安、という方には現地のオプショナルツアーや、ツアー会社の添乗員付の旅行プランでの参加もおすすめです。時間の融通が利きずらいというのが難点ではあるものの、安全安心でピラミッド見学を楽しむことができるかと思います。
下記にいくつかのツアープランのリンクを参考までに掲載しているので、よろしければご確認ください。
ギザのピラミッドのチケット購入
ギザのピラミッドについたら、まずはチケットの購入です。
チケット売り場は窓口で対面で購入する形式でした。自動券売機もあるようなのですが、なぜか利用している人はいませんでした・・・。ツアー参加の場合は予めチケットが含まれている場合もありますが、今回は個人手配なので現地で自分たちでチケットを購入しました。
チケット料金は現地の国民と観光客で価格が分かれており、学生向けの割引価格のチケットもありました!学割の利用の際は国際学生証の提示が必要なようです。またエリア入場券に加えて、各ピラミッドの内部に入るためには専用のチケットの購入が必要です。チケットはエリアの中では買えないのでご注意ください。
今回はエリア入場券540EGP(≒1,800円)とクフ王のピラミッド入場券900EGP(≒3,000円)を購入しました。支払いはクレジットカードが使えました。また、スマホでの写真撮影は追加料金不要です。ただし、一眼レフなどカメラはピラミッド内部に持ち込み不可なのでご注意ください。
チケットのデザインはスフィンクスが描かれていました。ピラミッドを背景に思わず写真を撮ってしまうほど、結構かっこいいデザインでした。
チケットのコードをかざして、専用ゲートから中に入ります。ゲートから敷地内に入ると、一応舗装された道らしきものはありつつも、砂に埋もれていたり、案内標識みたいなものも見当たらないので、なんとなく人が多くいる最も巨大なピラミッド目指して道なき道を突き進んでいきました。
ギザのピラミッドのみどころ
クフ王のピラミッド(手前)・カフラー王のピラミッド(奥)
ご覧のようにあたり一面砂になっているので、みんな思い思いの距離感でピラミッドを眺めています。なかでも一番巨大なクフ王のピラミッドが名物になっています。
こちらのクフ王のピラミッドはチケットオフィスで内部への入場チケットを購入することで、中を見学することができます。大きなへこんだ部分ではなく、下から5段目あたりに人が吸い込まれていく空間があるのですが、そちらが入り口になっています。なお、この入り口は本来の入り口ではなく、9世紀ごろに盗賊が掘った穴になのです。
入り口には注意事項が書かれた看板が掲げられています。内部はカメラ持ち込み禁止、ただしスマホのカメラはOKでフラッシュや動画撮影はNGとのことです。一部サイトでは撮影も禁止と記載ありますが、スマホ撮影はOKなのでご安心ください!
クフ王のピラミッドの内部
最初は平たんな道が続きますが、奥へ行けば行くほど狭く急な階段になっていきます。人と人が行違う際にはお互い譲り合いが必要なほど狭い階段になってくるので閉所恐怖症の方には結構堪えるのかなと思います。
ピラミッド内部は結構圧迫感があり、閉所恐怖症でない私ですら結構怖かったです・・・。地震があまり起きない?からこそ実現できる構造なのかもしれません。
そして階段を上った先にあるのが、「王の間」です。意外と質素な空間ですが、周りは花崗岩が詰まれているとのこと。部屋の奥に石棺がおかれています。
中身は空っぽです。実はこの石棺のなかからミイラは発見されていないようで、元からいなかったのか?はたまた盗掘されてしまったのか?そのあたりも謎が残っています。研究者の中には、ピラミッド内部から王のミイラが一体も発見されていないことから、ピラミッドは墓でないという説を唱える人もいるそうです。
王の間には係員が常駐しており、手にお札をちらつかせながら「Camera, photo」と言って写真をとってあげるよ的な感じで声を掛けられることがあります。
写真を撮ってもらったらチップを要求されるので、私は完全に無視を決め込みました。観光客が我々1組と係員しかいなかったときがあって、くそ気まずかったです。
フォトスポット
正面や適当な近場からピラミッドの写真を撮っている方も多いのですが、実は穴場なのは対角線上の四隅です。ローアングルから見上げた角度で撮影すると、左右に大きく広がるピラミッドの立体感が際立っておすすめですよ。
次におすすめなのが、クフ王のピラミッドからカフラー王のピラミッド方面に道を渡った先の小高い丘の部分。周囲に観光客は少ないのですが、高台になっているので上からピラミッドと周りの風景を合わせて撮影できるのでおすすめです。
また、カフラー王のピラミッドは上の部分だけが白くなっているのが特徴ですが、実はもともとは全体的に白かったらしいです。カフラー王のピラミッドの前には岩がごつごつしているエリアがあり、このあたりは本当にラクダ乗りの勧誘の人しかいなかったのですが、カフラー王のピラミッドを間近で撮影できるのがよかったです。
観光客が少ないエリアだと客引きが結構寄ってきました。集団ではなく、個々で歩きながらしゃべりかけてくる感じです。
客引きを近寄らせないテクニックとしては、家族や友人など複数人で訪れている場合はお互いに日本語で大声でキレて言い争いしているふうに話すことです。これで結構、やばい奴らと思われたのか、客引きも離れていきました。ぶちギレてる風を装いながらも言っている言葉は「好き!めっちゃ愛してる!」とかのろけてただけなのですが笑
スフィンクス
ピラミッド以外にも見逃せないのがスフィンクスです!ピラミッドエリアから東の方(東側に位置するチケットオフィス)に道なりに進んでいくと、ちょうどスフィンクスを後方から眺める形で見えてきます。
さらに進んで正面側に回り込むと、ピラミッドとスフィンクスを両方とも写真におさめることができます!こうしてみると顔の部分や胴体部分もだいぶ崩れているところが目立ちますね。
ギザのピラミッドの見学時の注意点
これまでもところどころぼったくりや客引きの迷惑事例をご紹介してきましたが、エジプトは今まで訪れた海外の中でもダントツで客引きがしつこかったです。単なる客引きであればまだましですが、なかには観光客を狙った詐欺師やぼったくり野郎もいますので、こうした犯罪に巻き込まれないようにいくつか事例と注意点をご紹介しますね。
ラクダ乗りの勧誘
ピラミッドエリアは多くのラクダ乗りがおり、結構勧誘されます。ラクダは正規料金が定められているようなので、最新の正規料金の情報を把握したうえで、その値段よりも著しく高いものは警戒したほうがよいかと思います。また、料金の単位の確認も忘れずに!エジプシャンポンドなのかドルなのか、だいぶ違った結果になってしまいますよ・・・。
ラクダは臭いが受け付けなくて、乗るのは断念してしまいました。ちなみにですが、日本国内では鳥取砂丘でもラクダに乗ることができるようです、しかも意外と安価(笑)
また、馬車を使った勧誘もあり、移動手段として提案されるケースがあったりします。ですが、安心してください。ピラミッドエリアは歩いて散策できる距離感です。
ガイドの勧誘
エジプトの勧誘の信用ならないところは、非正規ガイドのみならず正規ガイドも寄ってくることです。ついていって簡単なありきたり説明を一方的にされただけでチップを要求されたという事例もあるようなので注意です。
ただ、注意しすぎると、本当に正規の職員が正しい道を誘導しているだけのこともあるので、非常に見分けがつかず難しいです。
特別な場所の案内
正規の職員風の人間から「チケットを見せろ」と要求されることもあります。チケットを見せるだけなら大した問題ではないのですが、その後どこからきたの?エジプトはどこを回ったの?と会話が続き、最後に「私はここの正規の職員だから、特別に普段は見れないこっちの部屋を見せてあげるよ」と半ば強引に案内されることもあるとか。
この場合はだいたいお決まりで最後に高額のチップを要求されます。立ち入り禁止の場所に入ってしまった手前、なくなくチップを払わざるを得ないといったことが多いようです。
やはりはじめの声掛けの段階から無視するのが良いかと思います。チケットが必要なのは、入場とピラミッド内部に入るときの2回だけですので。
無視&サングラスが効果的
日本人としては若干心苦しいところはありますが、やはりはじめから無視するのがよいかと思います。またサングラスをかけて目線をあわせないことで、話しかけられる機会をできるだけ減らすのも効果的です。
まとめ★個人手配でも大丈夫!ギザのピラミッドを堪能!
ギザのピラミッドはカイロから少々離れていて緊張してしまいましたが、個人手配でもUberを使って現地でチケットを購入して無事堪能することができました。やはり現物のピラミッドはその規模が桁違い!生で見れて最高の経験でした。
ピラミッドエリアは客引きも多く油断はできないですが、本記事も参考にしながら対策や手順をしっかりと踏めば、ピラミッドを堪能できる確度も上がるかと思います。ぜひ、ご参考になれば幸いです。