イスタンブール観光といえば『ブルーモスク』や『アヤソフィア』が有名ですが、そのすぐ近くには『地下宮殿』の名称で呼ばれるバシリカ・シスタンも必見のスポットです。トム・ハンクス主演の『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるダン・ブラウン原作の『インフェルノ』の映画ロケ地としても有名です。
2024年2月に訪れた際に、入場方法や地下宮殿の見どころなどを実際に確認してきたのでその様子をご紹介いたします!地下宮殿に訪れる際の参考になさってくださいね。
アヤソフィアやブルーモスクの観光とあわせて訪れたい必須観光スポットです!
- 「地下宮殿」への行き方と入場方法が分かる!
- 「地下宮殿」の見どころが分かる!
「地下宮殿」の基本情報
地下宮殿とは?
はじめにお伝えしますが、『地下宮殿』と言われていますが実は本物の宮殿ではありません!
ビザンチン帝国時代、アヤソフィアや近くの宮殿に水を送るために造られた地下貯水池です。532年にユスティニアヌス1世によって建設されました。
入口から地下に続く階段を降りると、広大な地下空間が目の前に広がり、その奥行きはなんと140mにもおよび横幅も70mあるそうです。空間内には均等に並んだ無数の大理石の柱がそびえ、足元には貯水池という名称なくらいですから水があります。水の上には見学者用の通路が設置されているので、空間内をぐるっと一方通行で一周見て回ることができます。
地下宮殿の基本情報
住所:Alemdar, Yerebatan Cd. 1/3, 34110 Fatih/İstanbul, トルコ
営業時間:09:00~18:30,19:30~23:50
公式サイト:http://yerebatansarnici.com/
※現地訪問時点(2024年2月)の情報です。最新情報はGoogle Mapでご確認ください。
「地下宮殿」の入場料
地下宮殿は訪れた当時は600トルコリラ=3,000円弱相当でした。夜間は少し値段が高くなり、その分軽食ビュッフェも楽しめるようです。今回は朝早くに訪れて人が少ない時間帯の見学を楽しみました!
ちなみにこの記事を執筆している2024年9月現在、さらにトルコリラの暴落が進行しており1トルコリラ=4円相当になっています。入場料も900トルコリラに値上げされています!
「地下宮殿」の行き方と入場方法t
地下宮殿の最寄り駅もトラム『Sultanahmet駅』となり、入口はアヤソフィアの向かいの路面電車沿いにあります。入り口と出口が異なっており、数年前と入口と出口が逆になっているので注意が必要です!
↓こちらが出口の写真です。入り口の写真はすみません、取り損ねてしまいました💦古い情報ではこちらを入り口と紹介しているサイトもあるのでご注意ください。
「地下宮殿」の見どころ
メデューサの首(横向き)
地下宮殿の見どころといえば、メデューサの首が描かれた柱です!メデューサの首は実は2つあります。地下宮殿の最も奥に位置する2つの柱は、土台部分に恐ろしい形相の顔が描かれていますが、頭髪部分が蛇を模していることからギリシャ神話に登場する『メデューサ』を描いたものではないかと考えられているそうです。
地下宮殿内の柱は、ヘレニズム時代の遺跡を石材として転用しているそうで、高さが足りなかった柱を支えるためにちょうどいいサイズのメデューサの首が使われた、という説があるそうです。
メデューサの首(逆さ向き)
こちらは逆さ向きのメデューサの首です。出自はおろか、なぜ逆さにしたり横にしたりしたのかも、その理由も真実は闇の中です。朝早い時間だったので、たくさん写真を撮ることができましたが、日中の混んでる時間帯には観光客が押し寄せてじっくりと見物するのは難しいようです。
涙の柱
また、メデューサの首からさらに少し進んだところには、涙模様が施された柱があります。こちらも見どころの一つで、ギリシャ神殿から運ばれてきたとか?涙模様であることから、『涙の柱』と呼ばれています。
地下宮殿の雰囲気
メデューサの首と涙の柱が見どころですが、地下宮殿は全体の雰囲気も適度にライトアップされており素敵です。また、地下宮殿はトム・ハンクス主演の『インフェルノ』のクライマックスの舞台となったことでも有名です。ヨーロッパ各国の歴史的建造物が数多く出てくる同シリーズですが、この地下宮殿の幻想的な雰囲気があのアクションシーンで使われたかと思うと鳥肌でした!
映画では腰の深さくらいまで水があったように見えましたが、意外と水深は浅いように見えました(ひざ下くらい?)。
まとめ★地下宮殿の内部へ!
イスタンブールの中心部にある地下宮殿。アヤソフィアやブルーモスクはモスクやキリスト教の文化財としての魅力が詰まっていますが、こちらの地下宮殿は幻想的でまた一風変わった観光を楽しむことができます。ぜひ、地下宮殿にも足を運んでみてくださいね。