イスタンブールには『スルタンアフメットモスク』、通称『ブルーモスク』と呼ばれる青く美しいモスクがあります。モスクはイスラム教徒の祈りの場ですが、その美しい建物内部は観光客でも見学可能なので今回訪れてみました。
2024年2月に訪れた際に、入場方法やブルーモスクの見どころなどを実際に確認してきたのでその様子をご紹介いたします!ブルーモスクに訪れる際の参考になさってくださいね。
ブルーモスクのすぐ横にはアヤソフィアもあり、イスタンブールは観光名所が集中しているので初めて訪れた方にも優しい都市ですね。
- 「ブルーモスク」への行き方と入場方法が分かる!
- 「ブルーモスク」の見学マナーが分かる!
- 「ブルーモスク」の見どころが分かる!
「ブルーモスク」の基本情報
ブルーモスクとは?
正式名称は『スルタンアフメットモスク Sultan Ahmet Camii』であり、イスタンブールはもといトルコを代表するモスクです。オスマン帝国時代の第14代皇帝(スルタン)であるアフメット1世が建築を指示し造られ、いまではイスタンブール歴史地域の歴史的建造物群の一つとして世界遺産に登録されています。
ブルーモスクの基本情報
住所:Binbirdirek, At Meydanı Cd No:10, 34122 Fatih/İstanbul, トルコ
営業時間:08:30~12:30,14:00~15:45,16:45~18:00
入館料:無料
※現地訪問時点(2024年2月)の情報です。最新情報はGoogle Mapでご確認ください。
「ブルーモスク」の入場料
まずブルーモスクは無料で入ることができます!イスラム教徒以外の方も同様に無料で入って、内部を見学できるのは嬉しいですね。
「ブルーモスク」の行き方と入場方法
ブルーモスクの最寄り駅はトラム『Sultanahmet駅』となり、アヤソフィアのすぐ近くにあります。駅から徒歩5分程度で。Sultan Ahmet Parkという公園にたどり着くことができれば、ブルーモスクはもうすぐそこです。
いくつか入り口があるのでまずはどこでもよいので敷地内に入ることを目指します。敷地内にはところどころVISITORS ENTRANSを示す矢印が描かれた看板が目につくので、それに沿って突き進みます。
やがて、スカーフなどを配布している事務所が見えてくるので、そこで入場の順番を待てばOKです。
「ブルーモスク」の見学マナー
ブルーモスクはイスラム教の礼拝施設の為、見学に際してもマナーがあります。大前提お祈りの時間は立ち入ることができないので、イスラム教徒でない観光客はそれ以外の時間帯で訪れる必要があります。以下に代表的なマナーが看板で示されておりましたので、ご共有します!
お祈りの時間帯は避ける
お祈りの時間帯は入場できないようになっているためほぼ問題ないかと思いますが、お祈りの時間帯は間違って入場しないように注意しましょう。あくまでも宗教施設なので、お祈りが優先となります。見学可能な時間帯は、08:30~12:30,14:00~15:45,16:45~18:00の3つの時間帯となります。
短パンNG(男性)
男性の場合は短パンNGとなっています。イスラム教は肌の露出に厳しいので、男性も例外ではありません。足に巻く布などもレンタルしてくれているので、間違って短パンを履いてきてしまった際はレンタルするのがよいでしょう。
髪の露出NG(女性)
女性の場合もノースリーブやミニスカートなど露出の多い服装はNGとなっているので、肌の露出は隠すようにしましょう。それに加えて女性の場合は、髪の露出もNGとなっています。こちらもスカーフのレンタルがあるため、髪を覆うものをもってきていない際も安心です。
土足NG
またモスクの内部はカーペットが一面にわたって敷かれており、土足での入場はNGとなります。入り口で脱いだら靴箱にしまいましょう。
ちなみに、床に敷き詰められた絨毯は2023年再開時に新しくなったばかりです。
「ブルーモスク」の見どころ
トルコらしい鮮やかな内装のドーム
トルコらしいイズニック模様やチューリップの形をしたタイル、豪華絢爛なステンドグラスなど、内装は非常に色鮮やかで必見の価値ありです。また、単なる内装美だけでなく、建物の構造として直径約23mの中央ドームを4つの副ドームが囲み、さらにその周りを2~3つの小ドームが囲んでいるのが特徴で、これは中央ドームの重みを分散して支えるための機能であり、機構的な特徴も面白い建造物です。
象の足の柱
中央のドームを支える4つの柱はなんと直径5mもあります。巨大なドームの重さを支えるために上部に作られている様は、象の足にたとえられています。
ステンドグラス
外光を採り入れる窓は260枚もあり、その多くはトルコ式のステンドグラスとのこと。建築当時のステンドグラスを複製しており、チューリップやカーネーションなどが描かれているようです。
中庭
ブルーモスクは青のドームが目立ちますが、中庭もおすすめです!中庭は綺麗な白色で美しい空間が広がっています。朝焼けや夕焼けも映えそうですね。
6基のミナレット
オスマン帝国時代のモスクは、主の権威を示すために複数のミナレット(尖塔)が造られています。スルタンは4基、皇族は2基など決まりがあったようですが、ブルーモスクは6本あります。
アフメット1世が「黄金の(アルトゥン)」と言ったのを、「6本(アルトゥ)」と設計士が聞き間違えたからという本当かウソか分からない逸話まで残っているそうです。いずれにせよ、6本のミナレットがあるモスクはかなり希少な存在であり、今もなお観光名所としてその権威を発揮しています。
歴代王族の棺桶
またブルーモスクをでてすぐ近くには歴代皇帝・王族の遺体が安置された棺桶もあります。こちらもブルーモスク同様に無償で中を見学させていただくことができます。様々なサイズ感の棺桶が安置されており、そこが逆にリアリティを感じさせます。こちらは非常に空いていてあっという間で見学できました。
まとめ★美しいモスクの内部へ!
イスタンブール旧市街の2代観光名所『ブルーモスク』と『アヤソフィア』。アヤソフィアは有料ですが、ブルーモスクは無料なので、是非周辺に訪れた際にはふらっと訪れてみてくださいね!モスク内部の美しい内装に思わず言葉を失ってしまうかもしれません。美しいモスクを外からも中からも是非ご覧になってくださいね!